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メンヘラ部長日乗

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たった一人の契約締結

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僕が仕事で心がけていることは本質的にはただ1点「自分と契約する」ことです。

朝、始発の次の電車で都心に向かい6:00にオフィスに入って仕事に着手します。そのときには段取りが出来ていて、なおかつ頭は自由を確保していなければならない。そうでなければ1日のスムーズな業務の立ち上がりを迎えることは(少なくとも僕には)難しいからです。

そのために、朝、電車を待つホームでEvernoteを開き、自分のための1日の契約書を作成します。普通みなさんがTODOリストと呼ぶものに、僕は「契約書 2017/12/05」といったタイトルを付けます。そこに、箇条書きでその日、片付ける、仕上げると自分と約束する/した業務を書いていきます。電車を待つのは5分か10分。それだけあれば書き上がります。1日の業務時間でこなせる項目は、せいぜい7つ程度でしょう。

会社に着いたら、まずこれを印刷してクリアファイルに入れ、デスクの目につくところに掲げる。部長席というのはいろんな人がやってきます。みなさん、よく見ているわけですね。「契約書」も、自ずと目に入る、あえて目につくようにする意図もあります。

1項目ずつ片付けたら、手書きサインかシャチハタ印を押していく。

追加が発生したら(往々にして発生します)手書きで項目を足していく。

お昼休み前に、「契約」の50%以上をクリア出来たか確認する。そして、昼食から戻ったら、午後の分の消し込みを粛々と進めていく。

この方法は、津田真男さんが1980年のモスクワ五輪出場(シングルスカル)を目指して、炎天下、埼玉の戸田公園漕艇場で練習する際に採用した、そのエピソードを僕がある日「これだ」と思い返して、真似たものです。

《(中略)…一人でやれば、行きづまることもあります。それを避けるためにぼくは練習量を自分と契約したんです。今日は何本漕ごうとあらかじめ契約しておく。途中でいやになると契約違反だといいきかせて練習をするわけです。あと一本漕げば金メダルだといいきかせたわけですよ……》

出典:山際淳司「たった一人のオリンピック」『スローカーブを、もう一球』(角川文庫)

津田さんは、おそらく、自分の弱さを分かっていた。同時に、ボートは金メダルをとって、ダメな自分を救い出す、日常生活を変えるための手段であって、心底ボートに惚れているわけでないことも十分に自覚していらっしゃった。

仕事も、似たところがあります。生活という目的のための手段であって、たまには楽しいこともありますが、本質的に、とことん仕事に惚れ込んで「契約書」なしでやっていける人は稀だろうと、僕は思うほうです。

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